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​Sunaga Ayaka

参加目的・背景

 国境なき医師団などに憧れ、途上国支援をしたくて医学部に入学したものの、学校で勉強できるのは、医学に関する知識だけであることを痛感していました。自分で何か勉強する機会を見つけなければと思い、応募しました。

 

感想

 BPWインターンとしてニューヨークで2週間過ごした日々は本当に大切なものになりました。CSWでは国家間レベルでの協議、国レベルでのイベント、そしてNGOレベルでの活動を一気に見ることのできる、またとない機会となりました。一つ一つやり方や根ざしているものは違いますが、そこには「女性というだけで不当な扱いを受けないために」という大きな目標に向かっていく、ものすごいパワーを感じました。とくにNGOのイベントでは市民目線で本当に必要なものは何かというものを見つけ、外の世界に働きかけて行く姿勢が目に眩しく映りました。若い女性がイベントを行っている団体も多くあり、同じような年の人たちが声を上げているのを頼もしく思うとともに自分も何かやらなくてはならないと感じました。また、今回のCSW60には男性も多く参加しており、ジェンダー問題も女性のみが取り組みものではなく、男女両者にとっての問題となっているのだと感じました。

 私は、今回主に女性に対する暴力やエイズ、人身売買を問題として扱うイベントに参加しました。そこで感じたのは、当事者が声を上げることの大切さです。確かに、当事者が声を上げるというのはとても難しいことだと思います。自分のコミュニティの中での立場が危うくなるかもしれないし、自分の嫌なことを外にさらけ出すというのはとても勇気がいることだと思います。しかし当事者が声を上げることでその発言の説得力は増し、本当に今起っていることなのだと周りを理解させることができます。パラレルイベントのように市民が自分の目線に立って意見を発表するというのがアクションの最初の一歩であり、一番重要なポイントであるように感じました。自分の感じた理不尽さ、つらい悲しい思いを他者へ伝える。それが、大切なのではないかと思います。その中でも、特に私が考えたのは、地域の格差についてです。国際的なアジアやアメリカという地理、その国の違い、国の中の地域の違い…様々な違いがありますが、自分の所属するコミュニティに対して、何らかのアクションを起こして行くというのがとても重要であると感じました。

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2030年の社会の理想像

 2030年、私は36歳になります。順当に行けば、医師として10年くらいのキャリアがついている予定です。そのとき、社会がどうなっていてほしいかというと、女性と男性という壁がなくなっていて欲しいと思います。男女という枠に問われず、自分らしく生きることのできる世の中であることです。 ジェンダー問題を考えるときにトランスの方やセックスオリエンテーションについての問題もこれからの時代はとても重要な意味を持ってくると思います。なので、女性に対する差別、偏見はもとより、男性に対する逆差別、偏見もなくなり本当の意味でのフェミニストが増えることを私は期待していますし、そうなるように自らも行動しなければならないと強く感じています。

 

 

次のインターンへのメッセージ

 CSW60は、ジェンダー問題とそれをとりまく様々問題につながっているイベントだと感じました。様々な視点からジェンダー問題をとらえることもできるし、ジェンダーの視点から様々な問題を捉えることもできるまたとない機会になると思います。自分の得意分野を深めるとともに、今まで持ったことのなかった考え方に触れて新しい視点を持つことができると思います。

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