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​Ishikawa Ayaka

参加目的・背景

 私がこのBPWの活動を知ったきっかけは、ネット上にて偶然本インターンの募集を発見したことでした。日頃より日本におけるジェンダー問題に関心を抱いており、ジェンダー学や福祉国家論をスウェーデンで学んだ経験もあったことから、参加を決意しました。

 

感想

 CSW60に参加した日々は、刺激と学びの連続でした。ここでは様々な体験の中でも、大きく三点挙げさせて頂きます。

 一点目に、世界における国際連合の役割の重要性を目の当たりにしたことを挙げたいと思います。日本では中々国際連合の実態を理解する機会は少なく、手の届かないようなもの、というイメージがありました。しかしながら今回のインターンを通じて、国際連合が国と国の架け橋となり、NGOを始めとする各地域のローカルと政府を繋ぐ議論の場を提供し、実際に政府間・またNGOとの合意形成や連携を促進するという立場にあるという事実を確認致しました。この協力体制無しには、世界の共通課題解決の為のスタート地点にも立つことができないのだと、実感しました。

 二点目に、世界における女性活動家の熱量について記します。日本ではフェミニストという言葉さえ忌み嫌われるもしくは敬遠されるような風潮がありますが、改めてアメリカを筆頭とする諸外国の女性たちの、理不尽に対する憤り、それらに対峙する解決策の実行力、その熱量には想像以上に圧倒されました。

自分たちが感じている社会の矛盾や不公平は事実であり、これに立ち向かわなければない。勇気を出して実行への一歩を踏み出す、そんな女性を支える人々がいるから一緒に戦っていくのだという、参加者達の強いネットワークに感銘を受けると共に強く共感したのを覚えています。

 三点目に、BPW Internationalの可能性についてです。現地では、世界のメンバーとの交流の時間を設けて頂いたことで、各国のメンバーの活動や、各地で活躍する若年層メンバーの姿を実際に見聞きすることができました。その中で、今後、日本国内の活動においても若年層メンバーが益々活動に参画・活動することのできるよう体制作りが必要であると考えました。日本の人々にジェンダー平等の真の実現や世界の共通課題の解決必要性を伝えるにあたり、より多く若者がこのような知識を得、全ての世代の為に活動を展開していくことが非常に肝要であると考えました。

 

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2030年の社会の理想像

 私が実現したい社会は、日本の女性の経済的自立が促進された社会です。具体的には、労働市場が柔軟化・流動化した状態であり、多様な雇用形態、働き方が認められた社会。そして、それを支える政策が実行されており、女性が社会参画・政治参画をする場面において、ライフステージ上何の支障もなく働き方・生き方を、自らの意思で決定できる社会。さらに、非正規雇用と正規雇用の賃金格差や待遇等、長時間労働等の問題が改善された社会の実現を望みます。

 

 

次のインターンへのメッセージ

 CSWに参加することで広がるネットワークは、本当に素晴らしいものです。私は国内外の多くの識者や活動家に出会い、日本に帰国後もそのネットワークを活用しながら日々ジェンダー課題に向き合っています。参加を希望する方の多くは大学生もしくは大学院生かと思います。費用もかかりますが、ためらうことなく挑戦して頂きたい機会です。私の場合大学4年時の卒業直前のタイミングで参加した為、他のインターン生とは違って一週間のみの滞在をさせて頂きました。様々な都合等あると思いますが、国連に興味のある方やNGO活動・ジェンダー問題に興味のある方、どんな方にとっても学びのある空間であると約束します!ぜひ挑戦してみて下さい。

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